「人間の脳には、特定の何かに注意を向けたとき、その後0.5秒間、他のことが認知できなくなるという特性がある」
“ライフハック”という言葉を知ったのはいつの事だったか。
いずれにせよ関連するハック本を読み進めた事は、ビジネスマンとしての僕の地力を底上げするのに大きく寄与してくれたと思っています。
ライフハックとは「仕事でも生活でも、色んな物やモノを工夫とともに使いこなして、より効率的により簡易に日々を送ろう」というような意味だったと記憶しています。
具体的には手帳やノートの使い方、デスクやPC内の整理整頓の仕方、googleカレンダー等を利用したスケジュールやタスク管理、等々。
なんとなく仕事で行き詰ってしまい、ヒントを求めて手に取ったのが本書『ライフハックス』でした。
Twitterもフォローし、運営するサイト『シゴタノ!』も時々覗いては参考にしています。
……で、本書に戻りますが。
結論から言うと、あまり参考になりませんでした。
これは全て僕が悪いんです。
だって本書の発行は2006年。今とはあまりにも時代が違い過ぎてるんです。
認知リソースや整理整頓についての考え方は不変といえ、具体的な方法が今ではさっぱり役に立たない。
何せ当時はスマホもSNSもなく、当然クラウドという考え方もありませんでした。
何か一つでも業務改善に役立つアイディアを得られれば良いかな、と淡い期待を抱いていたのですが、結果的には10年の歳月に思いを馳せるだけの読書になってしまいました。
でもね、基本は一緒です。
これまでに“ライフハック”や“仕事術”という考え方に触れた事のない、という新任社員の方なんかには悪くないんじゃないでしょうか?
デスクワークでもなんでも、基本ってありますからね。
整理整頓の考え方なんて、どこの企業に行っても一緒です。
際立った資格やスキルを磨く事も必要ですが、誰にでも通じる基本を身に付けるのも重要だと思いますよ。