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年間100冊前後の読書を楽しんでいます。推理小説・恋愛小説・歴史小説・ビジネス書・ラノベなんでもあり。

『さくら荘のペットな彼女』鴨志田一

「それって、他人に理由を求めてるってことだよな。何か決めるのに、他人が絡んでれば、失敗したときに言い訳できるもんな。仕方ない。しょうがないって。じゃないと辛いよな。負けたときに全部自分のせいってのは。逃げ道がないってのはさ」

鴨志田一さくら荘のペットな彼女』を読みました。

前回に引き続きまして、当ブログでは珍しくライトノベルのご紹介となります。

 

こちらも2010刊行後、2012年にはアニメ化。

wikipediaによるとシリーズ累計発行部数は、2014年1月時点で180万部を突破という事で、大ヒット作品と言えるでしょう。

正直僕は名前すら知らなかったわけなんですが、あしからず。

 

ですので前回の『俺ガイル』に続き、予備知識全くのゼロの状態からの読書となりました。

 

 

悪名高い(?)さくら荘

主人公の空太は高校二年生。捨て猫を拾ったのをきっかけに寮を追い出され、悪名高いさくら荘へと住み始めました。

さくら荘は、平気で部屋に入り込み空太を性的にからかう美咲や、部屋に引きこもりっきりの龍之介、女たらしの仁といった一癖も二癖もある問題児たちの巣窟。

校内ではさくら荘に住んでいるというだけでまるで病原菌のような扱いを受けてしまいます。

 

そこへやってくるのが本作のヒロインことましろ

ましろは画家として海外で高い評価を受ける一方、一人ではまともに着替えすらできない不思議な女の子。

空太は成り行き上、ましろのありとあらゆる身の回りの世話をすることになり……というのが本作のおおよそのストーリー。

 

一人では日常生活すら満足に送る事の出来ないましろペットな彼女という事なのでしょう。

 

 

さくら荘≒トキワ荘

問題児に巣窟とされるさくら荘ですが、蓋を開けてみるとそれぞれが突出した才能を持った天才ばかり。

 

美咲は自作アニメの制作を手掛け、DVDなどにより多額の収入を得るアニメーター。

仁はそんな美咲の脚本を手掛ける脚本家。

龍之介は企業案件も多数抱える日本有数のプログラマー

そしてましろもまた既に世界的に名声を轟かせる画家でありながら、プロの漫画家を目指しています。

 

下宿・寮・アパートといった一つ屋根の下に様々な天才が同居する様子は、トキワ荘にも似たものを感じさせますね。

 

一方で主人公の空太だけは、何も持っていません。

それぞれが世の中で活躍し、または夢に向けて突き進むのを横で見ながら、胸の内ではコンプレックスを抱えています。

漫画家になりたいというましろを応援しつつ、一方では失敗して欲しいと願ってしまう凡人の役割こそが、空太の役割なのです。

 

ましろに対して惹かれながらも、だからこそ背を向けたくなる空太の葛藤。

それこそが本書の見どころでしょう。

 

アニメの原作小説

率直な感想としては「アニメ化を目指す作品ってこういうものなんだなぁ」、と。

リアリティーはことごとく欠如してますし、ご都合主義も否めません。展開もかなり強引なので、読んでいて違和感を覚える事も少なくありません。

伏線も予兆も何もなく唐突に新たな人間関係や感情が明らかになったりするので、急過ぎない? もっと丁寧に伏線張ったりしないの? と思ってしまったりもするのですが、これがラノベでいう「テンポの良さ」なのかなとも思えたり。

 

くわえて「そういうアニメなんだよ」と言われてしまえばそうなのかなぁ、と思えてしまいます。

実際にアニメ化もされ、原作小説は全13冊にも及ぶ大ヒット作品になっているわけですし。

 

とはいえやはり『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』と比べてもかなり漫画・アニメに近い小説に思えてしまいます。

昔流行った神坂一あかほりさとるラノベともまた違ったアニメテイストに、少なからずカルチャーショックを受けました。

これが今(少し前?)売れているラノベって事ですもんね。

 

急に思い立って読んでみたのですが、良い意味で勉強になりました。

 

 

#さくら荘のぺットな彼女 #鴨志田一 読了引き続きラノベです。今回読んださくら荘もアニメ化された大ヒット作……らしいです。というのも僕、あまりラノベには詳しくないので。予備知識ゼロからの読書になりました。問題児の巣窟とされるさくら荘も蓋を開けてみれば才能に溢れた天才たちばかり。そんな天才たちに囲まれて劣等感に苛まれる主人公もやがて夢を見つけ、自信を取り戻していく青春ラブコメでした。それにしても……漫画・アニメ感が半端ない。これがアニメの小説版ではなく原作小説だというのが驚き。カルチャーショックです。良い意味で勉強になりました。#本が好き #活字中毒 #本がある暮らし #本のある生活 #読了 #どくしょ #読書好きな人と繋がりたい #本好きな人と繋がりたい..※ブログ更新しました。プロフィールのリンクよりご確認ください。