おすすめ読書・書評・感想・ブックレビューブログ

年間100冊前後の読書を楽しんでいます。推理小説・恋愛小説・歴史小説・ビジネス書・ラノベなんでもあり。

隆慶一郎

『影武者徳川家康』隆慶一郎

「ご進撃が早すぎます。いま半刻、桃配山に……」 「それが出来なくなった」 二郎三郎は、あくまで家康として云った。忠勝の顔色が変った。 「南宮山の毛利が……!」 「毛利ではない。わしだ」 二郎三郎は忠勝に近々と顔を寄せた。 「判らぬか。わしが死んだ」 …