おすすめ読書・書評・感想・ブックレビューブログ

年間100冊前後の読書を楽しんでいます。推理小説・恋愛小説・歴史小説・ビジネス書・ラノベなんでもあり。

江戸川乱歩

『屋根裏の散歩者』江戸川乱歩

「君も知っている通り、僕の興味はただ『真実を知る』という点にあるので、それ以上のことは、実はどうでもいいのだ。」 名作中の名作『屋根裏の散歩者』 乱歩の推理小説といえばご存じ名探偵明智小五郎の登場。 『怪人二十面相』『少年探偵団』にも登場して…

『怪人二十面相』江戸川乱歩

「モジャモジャみだれた頭髪、するどい目、どちらかといえば青白い引きしまった顔、高い鼻、ひげはなくて、キッと力のこもったくちびる」 え? これって明智小五郎っていうより金田一耕助じゃないですか? なんて思ってしまうのは『金田一少年の事件簿』世代…

『パノラマ島奇譚』江戸川乱歩

「若し我に巨万の富を与えるならば」「若し俺おれが使い切れぬ程の大金を手に入れることが出来たらばなあ。先まず広大な地所を買入れて、それはどこにすればいいだろう。数百数千の人を役えきして、日頃俺の考えている地上の楽園、美の国、夢の国を作り出し…

『D坂の殺人事件』江戸川乱歩

「僕は人間を研究してるんですよ」 名探偵の礎となったとも言える明智小五郎の台詞。 痺れますね。 『D坂の殺人事件』は名探偵明智小五郎が初めて登場した記念すべき作品にして、江戸川乱歩が初めて密室を手掛けた歴史的な一作。 喫茶店で会話していた明智小…