おすすめ読書・書評・感想・ブックレビューブログ

年間100冊前後の読書を楽しんでいます。推理小説・恋愛小説・歴史小説・ビジネス書・ラノベなんでもあり。

恩田陸

『雪月花黙示録』恩田陸

「行くわよ、フランシス」 「ええ、ジュヌヴィエーヴ」 「一回、こういうのやってみたかったのよね」 「月に代わっておしおきよ(二人でハモる)」 のっけから妙な会話を引用してしまいましたが。 映画公開でも話題になった『蜜蜂と遠雷』でお馴染み恩田陸さ…

『蛇行する川のほとり』恩田陸

ひとつの寓話を聞かせよう。 今はもうない、あの蛇行する川のほとりでの少女たちの日々。 誰も知らないある物語を、 今、あなただけに。 恩田陸本『蛇行する川のほとり』です。 『蜜蜂と遠雷』が第156回直木三十五賞 及び 第14回本屋大賞に輝いたのも2017年…

『ネバーランド』恩田陸

「お互い自分の身を守れるように一つだけルールを考えたから、それに従ってもらえないかな」 「ルール?」 統が素早く反応した。 「うん、一つだけ嘘を混ぜてほしいんだ」 冬休みに帰省せず寮に残る事を決めた四人の男子高校生。 迎えたイブの夜、彼らだけの…

『チョコレートコスモス』恩田陸

本当に、役者という商売は面白い。舞台は面白い。同じホンでも、やる人間でこんなに違ってきてしまう。 興奮冷めやらぬまま、キーボードを叩いています。 さて、この感動をどう記したら良いものか。 今回読んだのは『チョコレートコスモス』。 第156回直木三…

『ドミノ』恩田陸

その姿を見送っていると、また小さく空に先行が走った。ゴロゴロという地鳴りのような遠雷のいる場所を見つけようとするかのように、和美は腕組みにして外に鋭い視線を投げた。 恩田陸の作中に「遠雷」なんて言葉を見つけるとそれだけでドキッとしてしまいま…

『蜜蜂と遠雷』恩田陸

世界はこんなにも音楽で溢れているのに 本作『蜜蜂と遠雷』の主人公の一人、栄伝亜夜の台詞です。実はこの言葉、だいぶ序盤で出てきます。単行本39ページ。栄伝亜夜の登場直後の事です。 読書ノートに書き取るために貼っていた付箋を読後見返して、初めて気…

『六番目の小夜子』恩田陸

ずば抜けて美しいということは、権力を持つということだった。彼女が自分で何もしなくとも、さまざまなモノが彼女の周りに集まってくるのだ。 2017年(平成29年)、『蜜蜂と遠雷』で、第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞した恩田陸の処女作『六番目…