おすすめ読書・書評・感想・ブックレビューブログ

年間100冊前後の読書を楽しんでいます。推理小説・恋愛小説・歴史小説・ビジネス書・ラノベなんでもあり。

辻村深月

『パッとしない子』辻村深月

「子供の頃は、あの子、パッとしない子だったんだよね。『銘ze』でデビューして、うちの小学校の出身だって聞いても、『え? あの子が?』って思っちゃったくらい。あの代だったら、目立ってたのはもっと別の子たちだったんだけど」 辻村深月『パッとしない…

『ぼくのメジャースプーン』辻村深月

口の中が、ものすごく、ものすごく、甘い。ぼくは、多分一生それを忘れない。 辻村深月『ぼくのメジャースプーン』を読みました。 辻村深月作品は『ツナグ』から始まり、『凍りのくじら』、2018本屋大賞を受賞した『かがみの孤城』、『青空と逃げる』、『ス…

『スロウハイツの神様』辻村深月

漫画の神様と呼ばれる手塚治虫氏の住んでいたところに、彼を慕って若い漫画家が集まり、住み始める。藤子不二雄や、石ノ森章太郎や、赤塚不二夫や、今では信じられないくらい豪華な顔ぶれの漫画家たちが、一つ屋根の下に住んで、そろって漫画を描いていた。…

『青空と逃げる』辻村深月

力と母、そして、父。親子三人の、東京の日常が失われたのは、夏のはじめ、七月に入ったばかりのことだった。父が交通事故に遭った、という電話がきたのが、すべての始まりだった。 先日『かがみの孤城』が2018年本屋大賞に輝いたばかりの辻村深月さんの新刊…

『かがみの孤城』辻村深月

お前たちには今日から三月まで、この城の中で“願いの部屋”に入る鍵探しをしてもらう。見つけたヤツ一人だけが、扉を開けて願いを叶える権利がある。つまりは、“願いの鍵”探しだ。――理解したか? 2018年本屋大賞ノミネート作品とあって、最近よく見かける辻村…

『ツナグ』辻村深月

「死んだ人間と生きた人間を会わせる窓口。僕が使者です」 もうなんだか有名作過ぎてちょっとブログ書くテンションが上がらないんですけど。 第32回吉川英治文学新人賞受賞作であり、松坂桃李の主演で映画化もされた話題作です。 知らない人、いないんじゃな…