おすすめ読書・書評・感想・ブックレビューブログ

年間100冊前後の読書を楽しんでいます。推理小説・恋愛小説・歴史小説・ビジネス書・ラノベなんでもあり。

吉川英治文学新人賞

『恋愛中毒』山本文緒

だが、奇跡だと思っていたのは私の方だけで、夫にしてみればただ平凡な恋愛がひとつはじまって、やがて倦怠期を迎え、そして心が離れただけのことだったのかもしれない。どこにでもある、誰にでもある恋愛と同じように。特別だと思っていたのは自分だけで、…

『空飛ぶタイヤ』池井戸潤

「その事故で、トラックを運転していたドライバーは両脚切断の大怪我を負った。カーブでタイヤが外れたそうだ。そんなにタイヤってのは外れるものかな、沢田さんよ。お宅のタイヤは空でも飛ぶのか」 現在放送中の『下町ロケット』が好評な池井戸作品から、『…

『天地明察』冲方丁

もしかすると暦とは、一つに、人々が世の権威の所在を知るすべなのかもしれない。 初めての冲方丁作品です。 『天地明察』。 この作品って、個人的にはとんでもないヒット作という印象があります。 受賞した賞だけでもこの通り。 第31回吉川英治文学新人賞 …

『ツナグ』辻村深月

「死んだ人間と生きた人間を会わせる窓口。僕が使者です」 もうなんだか有名作過ぎてちょっとブログ書くテンションが上がらないんですけど。 第32回吉川英治文学新人賞受賞作であり、松坂桃李の主演で映画化もされた話題作です。 知らない人、いないんじゃな…