おすすめ読書・書評・感想・ブックレビューブログ

年間100冊前後の読書を楽しんでいます。推理小説・恋愛小説・歴史小説・ビジネス書・ラノベなんでもあり。

『サマーウォーズ』岩井恭平

 

『ボク……この夏を一生、忘れないよ……』

 

こういうセリフって鉄板ですよね。

人によるのかもしれませんけど、個人的にはゾクゾクしちゃいます。

夏を舞台にした青春ものってそれだけで色々補正が加えられてしまう気がします。

 

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

 

なんて映画で見ちゃいましたけど、補正入れても駄作でしたし。

 

……さて、そんなわけでサマーウォーズです。

映画のノベライズなので映画見て貰った方が良いと思う、というのは身もフタもないので置いておくとして。

 

主人公の健二は憧れの先輩夏希に「4日間だけフィアンセの振りをして!」とアルバイトを頼まれ、長野県の田舎に同行するところから始まる。

ここまではちょっと面白そうな青春もの。

ところがそこに世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界『OZ(オズ)』なんてとんでもない世界設定が加わってきて、これまでに例のないストーリーへと展開します。

謎の人工知能・ラブマシーンの手により『OZ(オズ)』が乗っ取られ、一気に世界は危機に陥る。

ラブマシーンに立ち向かうのは主人公の健二と夏樹先輩をはじめとする親族の皆さん。

長野の民家の中に置かれた一台のパソコンを通して、世界を救うための戦いが始まります。

対決の方法はなんと……花札???

 

……いやぁ、思い出しても滅茶苦茶です。

よくもまぁこんなにも荒唐無稽な物語を作品化したものですね。

僕はノベライズ→映画の順で見たのですが、圧倒的に映像の方が記憶に残っています。

面白いかと問われると正直万人向けはしないと思いますけど、好きな人には上映から何年も経って尚、根強い人気を誇っているようですね。

“夏”“田舎”というキーワードからすぐさま『サマーウォーズ』を連想される方も少なくないようです。

話のタネに一度はご覧になってみてはいかがでしょうか。