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年間100冊前後の読書を楽しんでいます。推理小説・恋愛小説・歴史小説・ビジネス書・ラノベなんでもあり。

『勉強しない子には「一冊の手帳」を与えよう!』石田勝紀

 

 

子どもが勉強しない代表的な例

 →子供に対して親が『勉強しなさい!』と言ってしまうこと

 

元々仕事術とかハック本の影響で手帳術が好きです。

色々と手帳や文房具ジプシーをして、お決まりのほぼ日手帳なども試した後、

現在ではEditの「デイリープランナー」に落ち着いています。

一日1ページ型が仕事的に使いやすいんですね。

 

特に↑の「ソリッド」というカバーのタイプがビジネス向きで気に入っています。

 

名刺やペン、定規や付箋など手帳には欠かせないアイテムを収納できるのもポイントです。f:id:s-narry:20180301062617j:plain

さて、『勉強しない子には「一冊の手帳」を与えよう!』です。

仕事で“スケジュール感”って基本でありながら非常に重要です。

仕事ができるできない、信頼されるされないは一番に“スケジュール感”に左右されたりします。

ところが意外と社会に出るまで“スケジュール感”を学ぶ機会ってないんですよね。

今年こそ夏休みの宿題を早めに終わらせよう、と決心したにも関わらず、毎年終盤に四苦八苦しながら片付ける羽目になったり。

テストや試験勉強についても、計画立てて一日一日を過ごす人間は一握りで、なんとなく当日まで青虫が食い散らかすようにあっちこっち勉強してみたり。

今になって思い返してみると、仕事でやるようなスケジュール管理を子供の頃に身に着けていたらきっと人生変わっていただろうな、なんて思ってしまうのです。

そこで本書を見つけました。

本書では表題の通り手帳を使って「子どものやる気を伸ばす」事を目的としています。

 

◎子どものやる気を高める2つの方法

 1.「勉強しなさい」という言葉を「やるべきことをやりなさい」と言い換えること。

 2.「子ども手帳」を使うこと。

 

……たった2つです。しかも2については、

 

「やるべきこと(勉強やお手伝い、宿題など)を書き込み、やり終えたら赤ペンで消す」

 

意外とシンプルな使い方です。

決まっている予定を書き込み、付箋や別枠に書いたタスクとTODOを空き時間に落とし込んでいく、なんてビジネス的な使い方とは違います。

そんなやり方を最初から強要したら、子どもはうんざりしちゃいますもんね。

 

続いて、下記は具体的な運用用法です。

 

◎「子ども手帳」のつくり方・使い方4つのステップ

 

 子どものお気に入りの市販の手帳を買ってきて、日々やるべきことを記入し、終わったら赤ペンで消す。

 場合によっては、ポイント制を導入してもよい。

 

<ステップ1>

 お子さんと文房具屋さんへ行き、お気に入りの手帳を買ってくる。

 

<ステップ2>

 これから一週間分の予定を自分で書かせる。

  ・毎週日曜日に次週の予定を書く。

  ・日曜日はOFFにしてできるだけ予定を入れない。

    →土曜日にできなかった分を日曜日にリカバリーすることができる。

  ・できなかった項目は消し込みせず、その週内でやり切る。

  ・できなかったからといって「だめ!」「中途半端すぎる」「こんなこともできな

   いの?」という言葉は絶対に口にしてはならない。

    →できた部分を認めてあげて、「次もがんばろう!」でいい

 

<ステップ3>

 日々終わった事柄は赤で消す(やれなかったことは消さない)

 

<ステップ4>

 毎週末、消し込んだ分だけポイント生産する。

  ・日々やるべきこと(ルーティンワーク)は原則1つにつき1ポイント

    例)プリント練習・宿題・漢字練習・習いごとの宿題

  ・ポイント清算は日曜日に親と一緒にやる。

 

非常にシンプルです。

これなら小学校1年生ぐらいの小さなお子さんでも真似できそうです。

ちなみにポイントは「○ポイント貯まったら××と交換」とすると良いようです。

1ポイント10円で月のお小遣いが決定する、とかでも面白そうです。

 

……結果から言うと、我が家の娘は長続きしなかったんですが。

 

でも一度試してみる価値はあると思います。

カレンダーや手帳、スケジュールの使い方を学ぶだけでも意味があると思いますよ。